海外インターン生、受入れための基礎知識 ishizaki 2022年9月1日

海外インターン生、受入れための基礎知識

エンビジョニングの石崎です。

日本では慢性的な人材不足から外国人採用が活発化しており、海外のインターンシップ生の受け入れを検討する企業が増えています。コロナ禍で一時入国者数は制限されてましたが、今年の春から順次海外学生の入国受け入れが緩和され、入国する海外学生が増え続けています。

しかし、受け入れ経験がない企業の場合、様々な面で不安を感じてしまうのではないでしょうか。

その不安を少しでも解決できる記事を今後投稿していきたいと思いますが、今回は、ベトナムの学生を念頭に日本でのインターンシップ制度の概要についてお話をしようと思います

 

インターンは企業と大学の契約

日本の学生の多くは就職系情報サイトからインターンシップに申し込み、大学を利用した申し込みはほとんどありません。

これに対してベトナムの大学生は、単位が取得できる大学のインターンシップ制度を利用して行います。と言うのは、日本の入国管理局にインターンシップの為の在留資格申請をする際に大学での単位修得が義務付けられているからです。

 

インターンシップは学習の一環

外国人学生のインターンシップは、大学と企業間の協力の下に学習の一環として行われるものなので、就職活動の延長線上にある日本のインターンシップとは認識が異なります。

大学生や大学側としては、インターンシップを通して何を学ぶことができるのか(おもてなしや文化‧語学力‧実務の習得など)と言う事が重要です。日本学生のインターンシップ活動を想像してしまうと食い違いが起こるので注意が必要です。

 

在留資格(ビザ)が必要

海外の大学生を採用するには、企業側が入国管理局に「特別活動」の在留資格(ビザ)を申請しなければなりません。

申請が許可されると、「在留資格認定書」を採用予定の学生に送付、学生はその「在留資格認定書」を持って現地の日本大使館へ行き、ビザの申請を行うというのが一連の手続きの流れです。

 

エージェント利用がスムーズ

海外からのインターンシップ生の受け入れには、上記申請手続きのほか、インターンシップを開始するための、大学との契約交渉や学生の面接と適性判断などが必要になります。これらをフォローしてくれるのが、弊社のようなエージェントです。エージェントを挟むことで、契約関係はもちろん、申請手続きもスムーズに進めることができます。また定期的に受け入れをすることも可能になります。

エージェントの協力によるメリットは、企業側だけではなく、大学側にも言えます。多くの大学では、エージェントを通じてインターンシップを実施するパートナー企業を探しています。

また、実習中に学生に何らかの問題が起きたとしても、日本にいるエージェントの協力の下、それに速やかに対処することができるので、企業はもちろんのこと、大学も家族も安心して学生を日本に送ることができます。

 

日本が人気の理由

日本でのインターンシップに参加する学生が多い理由は、いくつかありますが、代表的なことは以下の3つに集約されます。

  • 日本は治安が良く、公衆衛生も行き届いているため、事件に遭ったり、病気になる可能性が低いと認識されている。
  • 日本の企業文化(仕事の精神)やおもてなしなどの日本人の国民性などが高く評価され、日本を学ぶ対象として見ている人が多い。
  • 漫画やアニメ、ラーメンなどのサブカルや日本文化に対する強い憧れが、日本語や日本文化を学ぶ動機になっている。

学生は日本に憧れ、インターンシップに参加し、一つでも多くのことを学びたいという意識を強く持っています。そして、この経験を将来のキャリアに活かしたいとと考えています。単に日本で仕事ができればいいと考える学生はほとんどいません。

そのような理由から、多少の困難も負けることなく素直に仕事を行います。そういった姿勢は、日本の雇用者やお客さん達にも非常に喜ばれています。

 

インターン生を受け入れるメリット

インターンシップに参加する学生について、大学側に企業の評価が報告されます。そのため真剣に取り組むことが期待できるだけでなく、インターン期間の途中で辞退してしまうといった心配もほとんどありません。

また、大学やエージェントとインターンシップ制度を構築できれば、定期的な受け入れも可能になります。今後も日本の生産労働人口は減少していくため、外国人の受け入れとそのステップとなるインターンシップの重要性が高まっていくのではないでしょうか。

 

まとめ

今回は、インターンシップを実施するための基礎的な知識やメリット、インターンシップに参加する学生のお話をしました。

学生達は純粋な気持ちでインターンに参加します。インターンシップの実施が企業と学生の双方に有益なものとなるよう、大学と企業、さらにはエージェントの三者が互いに信頼関係を持って協力し合う必要性があると強く感じております。

この機会にインターン生を採用してみませんか?